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総合内科
抗NMDA受容体脳炎(免疫介在性脳炎)
Take home message ・自己免疫性脳炎の代表疾患で、若年女性に好発する ・精神症状で発症し、その後に多彩な神経症状が出現する ・髄液中の抗NMDA受容体抗体が確定診断に必須である ・早期の免疫療法開始が重要で、80%が改善する ・NEOSスコアによる予後予... -
救急科
シバリングの評価・治療
※本記事は、集中治療におけるTargeted Temperature Therapy(TTM)などによって生じるシバリングに対する評価・治療に関するものです。(菌血症などに伴う内科的なシバリングとは関係ありません) Take home message ・TTMなどによってシバリングが生じた... -
救急科
抜管後喉頭浮腫
Take home message ・気管挿管は、抜管後喉頭浮腫を引き起こす可能性があり、抜管後の呼吸不全や再挿管の原因となる ・抜管後喉頭浮腫のリスクとしては、女性、長期間の気管挿管、太い気管チューブ、高いカフ圧、挿管困難などがある ・抜管後喉頭浮腫のリ... -
救急科
アセトアミノフェン中毒
Take home message ・アセトアミノフェン ≧150mg/kgを摂取した患者は中毒の高リスク患者となる ・高リスク患者では、摂取後なるべく早期(摂取8時間以内)にアセチルシステイン(NAC)を内服させる ・投与量は、アセチルシステインを初回140mg/kg、2回目... -
救急科
頭部外傷(TBI:traumatic brain injury)
※本記事は主に中等症以上の頭部外傷のマネジメントを対象にしています Take home message ・重症度はGCSで評価 ・初期対応はJATECに準じて対応し、二次性脳損傷を防ぐことを意識した対応を行う ・切迫脳ヘルニアの徴候があれば、緊急手術を検討する ・集中... -
救急科
脊髄損傷(SCI:spinal cord injury)
Take home message ・脊髄損傷を疑う患者は、脊椎固定を行いながらまずは気道、呼吸、循環の評価・介入を行う ・気道、呼吸障害がある場合は、気管挿管・人工呼吸器管理を検討する ・循環障害がある場合は、大量輸液とノルアドレナリンの使用を行う ・上記... -
救急科
てんかん重責(SE:status epilepticus)
Take home message ・痙攣が5分以上持続したら、SEと判断し、積極的に治療介入を行う ・SEと判断したら、まずはBZD系薬剤の静注(ex. ジアゼパム静注)で発作を抑える ・次に、抗けいれん薬(ASM)を投与する(ex. レベチラセタム静注) ・それらの投与で... -
救急科
くも膜下出血(SAH)
Take Home massage ・突然〜急性発症の重度の頭痛ではSAHを疑い、まずは頭部単純CT ・発症6時間以内でCTに異常なければ除外、発症6時間以降でCTに異常がなくてもSAHの疑いが強い場合には腰椎穿刺などの他の検査を用いて追加評価を行う ・SAHの診断となった... -
救急科
PCAS(心停止後症候群)と蘇生後管理
Take home message ・心停止後症候群は、心停止後脳損傷、心停止後心機能障害、全身虚血/再灌流反応、心停止の原因となった病態の組み合わせて複雑な病態を呈する ・ROSC後は速やかに一般的な集中治療を開始すると共に心停止の原因を評価する ・心筋虚血に... -
総合内科
SIAD(syndrome of inappropriate antidiuresis)
Take home message ・SIADはeuvolemic 低Na血症の代表疾患 ・診断としては、臨床的に体液量正常で尿中Na > 30mEq/LであればほぼSIADといってよい ・状況に応じて、副腎不全、甲状腺機能低下症を除外する ・SIADの原因は多岐に渡るが、癌、肺疾患、頭蓋...
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